清川あさみ「千年後の百人一首」原画展糸で紡ぐ、歌人のこころ

2018.11.21(WED) 12.10(MON)両足院

想像をかきたてる、現代版「百人一首」。紅葉の京都にて、糸で紡がれた百点の原画、初公開。

about

アーティスト清川あさみが、
2018年11⽉21⽇(⽔)より京都の
両⾜院(京都市東⼭区
⼤和⼤路通四条下る4丁⽬⼩松町591)にて、
「千年後の百⼈⼀⾸」原画展を開催いたします。
清川あさみと、詩⼈・最果タヒが百⼈⼀⾸をテーマに
タッグを組み話題となった
書籍『千年後の百⼈⼀⾸』(リトルモア刊)。
清川は、⽷と布とビーズを⽤い、
和歌の⼀⾸⼀⾸を、今のものとして
情感豊かに描き出しました。
その原画が両⾜院にて初公開されます。
華やかさと静寂のいりまじる紅葉の京都にて、
想像をかきたてる、現代版「百⼈⼀⾸」の世界を
お楽しみいただけます。

小野小町

陽成院

元良親王

message

清川 あさみ

私が初めて京都の建仁寺・両⾜院に伺った時、建物や庭園がとても美しく、空間に⾃分の作品が並んだ光景を想像しました。
⽇々の雑念から解放され、ただ⾝体の状態に向き合い、⽿を傾ける⼼地よい時間。
まるで千年前の歌が聞こえてきそうな静かな時間が流れる空間をイメージしています。
秋の両⾜院という場で、庭の紅葉や匂い、歌⼈達の気配と共に、
この時代に⽣きている事を肌で感じながら「千年後の百⼈⼀⾸」の世界を楽しんで頂けたら幸いです。

南 果歩「千年後の百⼈⼀⾸」原画展アンバサダー

現代を代表するアーティスト清川あさみさんの建仁寺での原画展にて、朗読でのコラボが実現することになりました。
美⼥採集であさみさんに採集されてから早6年、あさみさんの紡ぎ出す世界の虜になりました。
清川あさみと両⾜院、時空を超えたセッションに参加できることにトキメキを禁じ得ません。
京都でお会い出来ることを楽しみにしています。

吉岡 里帆女優

繊細な糸があしらわれた陶器の中を覗くと中にはサラサラと絡み合う歌のスープ。
言葉を食む、絵を食む。
じんわりと甘味を感じ、視界が色付いていく事に気づかされる。
あれ?ここはどこだろう?
元いた世界がまるで幻の様に感じる。こちら側の世界が心地良い。
あさみさんと最果さんが作り出した手招き人達は陽気に時に妖艶に私達を誘ってくれる。
一千年という長い歴史の中、一体どれほどの人がこの百人一首とたむろし、遊び、共に眠ったのだろう…
嗚呼、もうここに身を委ねよう。歴史の海に溺れよう。

最果 タヒ作家・詩⼈『千年後の百⼈⼀⾸』著者

絵札の実物を⽬にしたとき、千年前から現代へ、⼀本の⽷で繋がってきたような、運命的なものを感じました。
揺らめく⽷が、ビーズの光が、⼀瞬ごとに違う姿を⾒せ、それでいてしなやかな美しさが、じっと佇んでいたのです。
百⼈⼀⾸もまた、時を超える美しさがありながら、悲しみや喜びの⼀瞬が、歌に閉じ込められている。
この絵札だからこそ、触れられる千年前があるのだと思います。
両⾜院でのその⼀瞬を、今から楽しみにしています。

笹岡 隆甫華道「未生流笹岡」家元

緑から黄、橙、赤へと移ろいゆく紅葉。誰もが、その艶やかさに魅了され、そこに秘められた命の尊さを慈しんできた。
紡ぎの糸をひと刺し、ひと刺し、重ねて生まれた美しい絵札たちに、千年の昔から変わらぬ秋の色彩を重ねてみたい。

++ 11月24日のみ、生け花作品を展示予定(11:00〜)

細尾 真孝西陣織(株)細尾 常務取締役 /
MITメディアラボ ディレクターズフェロー

人類にとって言葉と糸は長いつきあいだ。
言葉を織りなすと詩になり、糸は織物になる。誰しもが言葉に触れ、糸に触れる。
そうして人から人へと受け継がれてきた。
この個展を通して、過去を想い、未来を想いたい。

伊藤 東凌両足院 副住職

簡単に“答え”にアクセスできる時代だからこそ、“問い”が重要だ。
いにしへの歌の韻律と風光を豊かな五感と想像力で捉え、糸を紡ぎ織り成す現代絵札。
彼女の作品は、現代から過去と未来への“問い”の投げかけだ。

information

「千年後の百⼈⼀⾸」原画展  -⽷で紡ぐ、歌⼈のこころ-会期:2018年11⽉21⽇(⽔)〜 12⽉10⽇(⽉)/ 会期中無休

両⾜院 建仁寺⼭内

〒605-0811 京都府京都市東⼭区⼤和⼤路通四条下る4丁⽬⼩松町591
開場時間:10:00〜17:00(ご⼊場は閉⾨の30分前まで)
観覧料:⼀般1000円、⼤学・中⾼⽣800円、⼩学⽣以下無料

グランマーブル祇園(1階)カフェ&
シャンパーニュ祇園ちから(2階)

〒605-0074 京都府京都市東⼭区祇園町南側570-238
営業時間:1階11:00〜20:00、2階11:00〜19:30(L.O. 19:00)*
*2階へはカフェのご利⽤が必要となります。

主催 :
朝⽇新聞社、ASAMI inc.、京都新聞、リトルモア 
協賛 :
株式会社グランマーブル
株式会社マツシマホールディングス
展⽰構成 :
SANDWICH 
特別協⼒ :
両⾜院 
協⼒ :
RICHTER&Co. 
朗読 :
南果歩 
デザイン :
コズフィッシュ

本展覧会の開催に合わせ、『清川あさみ百⼈⼀⾸かるた』、最果タヒエッセイ集『百⼈⼀⾸という感情』(それぞれリトルモア刊)を刊⾏いたします。

『清川あさみ 百人一首かるた』
定価4,000円+税 (リトルモア刊)
両足院にて先行発売 / 一般発売 11月24日(土)

『百人一首という感情』最果タヒ
定価1,500円+税 (リトルモア刊)
両足院にて先行発売 /
一般発売11月24日(土)

『千年後の百⼈⼀⾸』
絵・清川あさみ訳・最果タヒ
(2017年リトルモア刊)